未来生物 サーディン・スクイド | LEGEND OF FUTURE

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動物好きな自称よろず創作家・TechpanCreateによる、思弁的進化をテーマにしたブログ。

Sardine Squid


サーディン・スクイド(サルディニオテウシス・アルギロペルテス)
分類*軟体動物門 頭足綱 十腕目 サカナイカ科
棲息年代*2億年後

大きさ*全長15~20㎝程度
棲息地域*海洋(日当たりが良くプランクトンが豊富な沿岸部を特に好む)

概要*

イワシやニシンと言ったプランクトン食の小型魚類の生態的地位に進化したイカ類。
1対の触腕は魚で言う胸鰭に、外套膜の鰭はそれぞれ背鰭と尻鰭に似た形状に進化し、更に外套膜の先端に尾鰭に当る器官が出来た(この肉体の大改造は飽くまで表面的なモノで、内臓などは先祖のイカとさして違わぬ構造をしている)。この「鰭」を用いて非常に素早く泳ぐ。他方、先祖のイカが移動の一助に用いていた「漏斗」は退化して痕跡程度しか無い。この為、先祖のイカ類が得意とする、漏斗から水流を噴出す事による前後両方に進める泳法を、サーディン・スクイドは行う事ができない。また、墨を吐く能力も退化している。

4対の触手はやや短く、鉤状の細かい吸盤が付いている。
数千匹に達する大群で生活し、餌は主にプランクトン。4対の触手を大きく広げて鉤型の吸盤でプランクトンを引っ掛け、口に運ぶ。
卵生、体外受精。産卵時は魚類のように、一度に数万個にも及ぶ微細なタマゴと精子を泳ぎながら放出する。数年程度の寿命の間に数回の産卵が可能。繁殖力が強く常に群生している為、大型の捕食者達にとっては格好の餌である。