未来生物 キブンゴ | LEGEND OF FUTURE

LEGEND OF FUTURE

動物好きな自称よろず創作家・TechpanCreateによる、思弁的進化をテーマにしたブログ。

Kivungo

キブンゴ(ディアコンクス・マクロリンカ)

分類*鳥綱 鶴水鶏目 クイナ科
棲息時代*近未来(今から500万~700万年後)
大きさ*全長80~105cm、体重4~4.5kg
棲息地域*アフリカの沼沢地帯

概要*

クイナ、特にバンの仲間の子孫。体に比べて非常に大きな頭部と、分厚く頑丈な嘴を持っているのが特徴。嘴は発達した筋肉に支持され、非常に噛む力が強い。また、大型化した頭部と釣り合いを取る為に体は非常に骨太で、尾羽が硬く長いのも特徴。

先祖のバンは何でも食べる雑食性の鳥だったが、キブンゴは先祖が食べていた様々な食餌の内、淡水性の巻貝を食べる事に特化した。分厚い嘴はその為の適応。

眼と鼻腔には特殊な膜があり、水中に顔を突っ込んで餌を探す際に閉じる仕組みになっている。この為水中でも視力を制限されず、また鼻腔から水が入る気遣いも無い。長い足指には鋭敏な神経が張り巡らされており、これで泥中の巻貝の僅かな動きもキャッチし、一気に巨大な頭部を水中に突っ込んで獲物を捕らえる。探り出した巻貝は巨大な嘴で丸ごと噛み砕き、嚥下する。消化し切れなかった殻の破片は、後でまとめてぺリットとして吐き出す。

先祖と比べ大きな体と、不釣合いに長い脚部は、餌の巻貝を探す為に比較的水深の深い地域を歩く為の適応のようだ。

卵生、体内受精。粗雑な巣をヨシの茂みに作り、数個の卵を産卵、雌雄交替で温める。孵化した雛も雌雄で面倒を見る。